EXPO 2025で若手建築家が設計した「トイレ1」では、トイレブースの入口と出口それぞれに、扉を設置。退出すると、中央に配置された、かつての夢洲の生態系がアーカイブされた「夢洲の庭」を一望できる。夢洲の過去・現在・未来に思いを馳せ、自然と人間の共生を再考する場となることを目指している。

建築概要

所在地 大阪府大阪市此花区夢洲中1-1-20 (2025年日本国際博覧会会場内)
施主 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
設計 井上岳+棗田久美子+赤塚健+齋藤直紀+中井由梨/GROUP
延床面積 81.27㎡
階数 地上1階
構造 鉄骨造
竣工年月 2025年3月

特長

建物の特徴

5年に一度世界1ヶ所のみで実施される国際的イベント「国際博覧会」が大阪市内の夢洲(ゆめしま)で開催。会場内の休憩所やトイレなど計20施設を、公募型プロポーザルにて若手建築家が設計。「トイレ1」は、中央に「夢洲の庭」と名付けられた庭を配置。万博やIRの利用決定に伴い、更地となる以前の夢洲には植物や鳥類が棲みつき、独自の生態系が形成されていたが、「夢洲の庭」ではその生態系がアーカイブされている。安全鋼板で仕上げられた建屋は、反射により庭空間を広く見せる。トイレの利用者は、入口から個室へ入り、出口を抜けると「夢洲の庭」を一望できる。万博会場内において、夢洲の過去・現在・未来に思いを馳せ、自然と人間の共生を再考する場となることを目指した。

トイレの特長

男女別トイレに加え、左右勝手違いのバリアフリートイレを2ヶ所、オールジェンダートイレを3ヶ所設置。バリアフリートイレ以外は、施設コンセプトを体現するため、すべてのブースに入口と出口をそれぞれに設置。オールジェンダートイレも先に入室した方の性別を気にせず、快適に使用できる。男性トイレは小便器のみとし壁掛型の自動洗浄小便器を採用。女性トイレとオールジェンダートイレには、パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式と、衛生面に配慮して「きれい除菌水」機能付きウォシュレットアプリコットPを設置している。バリアフリートイレには、さまざまな身体状況に対応可能なコンパクト・バリアフリートイレパックなどを設けることで、だれもが安心して利用できる環境を整えている。

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