EXPO2025では、会場内の「休憩所」「ギャラリー」「トイレ」など計20施設を、若手建築家が設計。「トイレ7」は、外周を湾曲した3Dプリント樹脂パネルで覆い、広場に溶け込む建築。多様な利用者に配慮し、中庭を中心に、男女別トイレ、バリアフリートイレ、オールジェンダートイレが円環状に配されている。

建築概要

所在地 大阪府大阪市此花区夢洲中1-1-20 (2025年日本国際博覧会会場内)
施主 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
設計 鈴木 淳平+村部 塁+溝端 友輔/PONDEDGE+farm+株式会社 NOD
延床面積 100.81㎡
階数 地上1階
構造 鉄骨造
竣工年月 2025年2月

特長

建物の特徴

5年に一度世界1ヶ所のみで実施される国際的イベント「国際博覧会」が大阪市内の夢洲(ゆめしま)で開催。会場内の休憩所やトイレなど計20施設を、公募型プロポーザルにて若手建築家が設計。「トイレ7」は、そのひとつである。外周を湾曲した3Dプリント樹脂パネルで覆うことで、周辺の風景や光を不規則に反射させ、蜃気楼のように景色を映し込み、広場に溶け込んでいる。同時にパネルは光を透過させ、トイレ空間に光に満たす。パビリオンのような強い象徴性を示す存在ではなく、人や自然環境が寄り添うことで表情が変わるような建築を目指した。会期後、樹脂パネルは粉砕・再加工され、形を変えながらさまざまな場面で使われることを想定している。

トイレの特長

中庭を中心に円環状に配されたトイレは、光に満ちた空間。設備仕様は、多様な利用者に配慮した設計となっている。構成は、男女別トイレのほか、左右勝手違いのバリアフリートイレを2ヶ所、オールジェンダートイレを2ヶ所設置。男女別トイレは、入口と出口を分けた一方通行の動線としている。器具はパブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式やウォシュレットアプリコットP、自動洗浄小便器を設置し、衛生面と利便性に優れた空間を実現。バリアフリートイレには、さまざまな身体状況の方に対応できるコンパクト・バリアフリートイレパックを設置。さらに、パブリック用折りたたみシートやベビーチェアも完備。多様な利用者を想定した設備が整えられている。

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