EXPO 2025では、会場内の休憩所・トイレなど計20施設を若手建築家が設計。「トイレ8」では、多様化する現代の新しい建築を追求し、視覚・聴覚障がいや車いす使用者とワークショップを実施。男性ゾーン、女性ゾーン、オールジェンダーゾーン、バリアフリートイレで構成される。

建築概要

所在地 大阪府大阪市此花区夢洲中1-1-20 (2025年日本国際博覧会会場内)
施主 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
設計 斎藤信吾+根本友樹+田代夢々/斎藤信吾建築設計事務所+Ateliers Mumu Tashiro
延床面積 56.19㎡
階数 地上1階
構造 木造、一部鉄骨造
竣工年月 2025年3月

特長

建物の特徴

5年に一度世界1ヶ所のみで実施される国際的イベント「国際博覧会」が大阪市内の夢洲(ゆめしま)で開催。会場内の休憩所やトイレなど計20施設を、公募型プロポーザルにて若手建築家が設計。「トイレ8」の設計コンセプトは、さまざまな文化や国籍にルーツを持ち「こころ」と「からだ」の性や個性も多様化している今を生きる人々を見つめること。従来の標準とされた「人間」をモデルに作られた「建築計画」を一度解体し、現代におけるあたらしい「かた」(typology)から建築を考える必要があるのではないかと問う。視覚・聴覚障がいや車いす使用者とワークショップを行い、個性ある異なるもの同士の総体が、へだたりながらもひとつながりの群となる風景を目指したトイレが完成した。

トイレの特長

特徴的な半円形建物を主体とする複数のトイレ棟で構成された「トイレ8」は、多様な利用者に配慮し男性ゾーンや女性ゾーン、2ヶ所のオールジェンダーゾーンとバリアフリートイレから構成。各トイレは、ブース内に手洗器を設置し、用足しから手洗いまで完結できる個室完結型としている。器具は、パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式やウォシュレットアプリコットP、自動洗浄小便器を採用し、衛生面と利便性に優れた空間を実現。オールジェンダートイレのうち1ヶ所は、車いす使用者やお子様連れに配慮した器具を完備。バリアフリートイレには、さまざまな身体状況に対応できるコンパクト・バリアフリートイレパック、収納式多目的シートも完備し、多様な利用者に配慮している。

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