著者=篠原一男
発行年月=2025年4月
体裁=300×300mm、上製、416頁、日本語のみ
ISBN=978-4-88706-416-4
アートディレクション=秋田寛
ブックデザイン=古平正義
本書は1996年に刊行した『篠原一男』を復刻したものです。
初版:1996年7月 第2版(復刻版):2025年4月
定価16,500円(本体15,000円+税10%)
篠原一男の生誕百年を記念し、待望の復刻
建築家・篠原一男自身の手によって編まれた作品集『篠原一男』(1996年発行)を、生誕100年となる2025年4月に復刻。
処女作「久我山の家」から「横浜国際旅客ターミナル設計競技案」等のアンビルトまで全55作品と、書下ろし論文160枚を掲載。思考の痕跡が刻み込まれたドローイングは、本書で初めて公開されたものです。
プロフィール
篠原 一男(しのはら かずお)
建築家(1925〜2006年)。
1925年静岡県生まれ。1947年東京物理学校(現・東京理科大学)数学科を卒業後、建築に転向し東京工業大学(現・東京科学大学)建築学科に入学。清家清に師事し、1953年に卒業。1970年同大学教授。1984年イェール大学客員教授。1986年東京工業大学を退官し名誉教授、ウィーン工科大学客員教授。同年篠原アトリエを設立。
代表作に、「から傘の家」(1961年)、「白の家」(1966年)、「谷川さんの住宅」(1974年)、「上原通りの住宅」(1976年)など。
主な著書に『住宅建築』(紀伊國屋書店 1964年)、『住宅論』(鹿島出版会 1970年)、『超大数集合都市へ』(ADA EDITA Tokyo 2001年)など。
主な受章・受賞に、1972年「『未完の家』以後の一連の住宅」で日本建築学会賞、1989年「東京工業大学百年記念館」で芸術選奨文部大臣賞、1990年紫綬褒章、1997年毎日芸術賞特別賞、2000年勲三等旭日中綬章、2005年日本建築学会大賞など。2010年、他界した芸術家としては異例のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展記念金獅子賞を受賞。
目次
論文
篠原一男:序説/第1の様式/第2の様式/第3の様式/第4の様式/Unbuilt and yet Unbuilt/第5の様式へ
三宅理一(建築史家):力学と幾何学の間を駆け抜ける構築的思考
Drawings
谷川さんの住宅/上原通りの住宅/愛鷹裾野の住宅/上原曲り道の住宅/DOM本社屋/花山第4の住宅/高圧線下の住宅/日本浮世絵博物館/ハウス イン ヨコハマ/東京工業大学百年記念館/パリ・セーヌのサーカス/K2ビルディング/アカディア・コンベンション・センター/熊本北警察署/ユーラリール・ホテル 計画/ヘルシンキ現代美術館/計画中の小さな住宅
Built
第1の様式:久我山の家/久我山の家 その2/谷川さんの家/狛江の家/茅ヶ崎の家/から傘の家/大屋根の家/土間の家/花山北の家/朝倉さんの家/白の家/地の家/花山南の家/山城さんの家/鈴庄さんの家
第2の様式:未完の家/篠さんの家/直方体の家/同相の谷/海の階段/空の矩形/久が原の住宅/東玉川の住宅/成城の住宅/直角3角柱
第3の様式:谷川さんの住宅/軽井沢旧道の住宅/糸島の住宅/上原通りの住宅/花山第3の住宅/愛鷹裾野の住宅/上原曲り道の住宅/花山第4の住宅/高圧線下の住宅/日本浮世絵博物館/東玉川コンプレックス
第4の様式:ハウス イン ヨコハマ/東京工業大学百年記念館/花山の病院/ハネギ・コンプレックス/テンメイ・ハウス/K2ビルディング/熊本北警察署
Unbuilt and yet Unbuilt:DOM本社屋/後藤さんの住宅 計画/第2国立劇場/パリ・セーヌのサーカス/アカディア・コンベンション・センター/同相の谷 増築計画/未完の家 増築計画/日本浮世絵博物館 新館計画/ユーラリール・ホテル 計画/ハンブルグ都市開発計画/ヘルシンキ現代美術館/横浜港国際客船ターミナル
DATA:活動一覧/文献一覧/作品データ/家具