
コロナ禍で家にいる時間が長いと、庭やまわりの風景に目がいった人も多いのではないか。1年のあいだに建築はそれほど変わらないが、植物は次々と変化していく。植物は、まるで時の経過を示すシグナルのようだ。植物を介して建築の表情の変化を感じることもある。やはり「建築は竣工とともに完成するのではない」という想いがある。使われている期間にも建築は変化しつづけているのだ。経年変化もするし、増築も減築もあり、設備や家具も入れ替わる。植物も、その変化のひとつ。植物は生物なのでもちろん変化するが、それとともに建築の表情も変わっていく。竣工直後の写真では描写しきれない、建築と植物の時を経た連携を特集する。
表紙/「天神山のアトリエ」の夕景。
表紙撮影/藤塚光政
2022年1月1日発行