日本最大の国際展示場最寄り駅である「東京ビッグサイト駅」は、開業後30年近く経過し、老朽化した駅のリニューアル工事を実施。トイレも、さまざまな課題解消を主眼とし、広めの男女共用トイレを2ヶ所新設するなど機能分散を図ることで、多様な利用者が、心地よく使用できるように改修された。

建築概要

所在地 東京都江東区有明3-6-15
施主 株式会社ゆりかもめ
設計 後藤建築事務所株式会社
施工 株式会社 シミズ・ビルライフケア
敷地面積 3,680.00㎡
建築面積 327.42㎡
延床面積 763.70㎡
階数 地上1階
構造 鉄骨造
竣工年月 (改修)2025年3月

特長

改修の経緯

ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」は、1995(平成7)年に「国際展示場正門駅」として開業。日本最大の国際展示場である東京ビッグサイトの最寄り駅で、イベント開催時には、特に多くの乗降客が利用する。今回、開業後30年近く経過し、老朽化した駅のリニューアル工事を2023(令和5)年から開始。エスカレーターの耐震工事や混雑時の利用者の動線集中を緩和するための大規模な構造変更を実施した。トイレに関しては、2006(平成18)年にトイレ改修工事を実施しているが、約17年が経過し「配管などを含めた設備の老朽化」「和式トイレが一部残っている」「イベント時には特にトイレが混雑している」「バリアフリーの考え方が変化してきた」などの課題を解決するため、同時に大幅なリニューアル工事が行われた。

トイレの特長

トイレへの課題解消を主眼とし、今回の改修では、現在のバリアフリーガイドラインに準拠し、トイレの機能分散を図ることで、利用者の選択肢を増やしている。バリアフリートイレは、左右勝手違いで2ヶ所設置、どちらも直径1800mm以上の内接スペースを確保。男女別トイレにも、オストメイト・乳幼児連れに配慮された広めのブースを設置。さらに性別を問わず使用できる広めの男女共用トイレを2ヶ所新設した。この男女共用トイレは、介助が必要な高齢者や障がい者とその保護者や、トランスジェンダーなどの性的マイノリティ、乳幼児連れへの配慮に加え、大きい荷物を持っている人や男女別トイレの混雑時にも使用できるなど、多様な人がだれでも気兼ねなく利用できるように配慮されている。

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