バリアフリーリフォームのヒント

リモデルライブラリー

ご高齢の方はもちろん、妊娠中の女性や小さいお子さまなど、「できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザインにすること」がユニバーサルデザインの基本原則です。TOTOではこうしたユニバーサルデザインの原則に基づき、「使いやすさ」、「快適さ」を「TOTOのユニバーサルデザイン5原則」としてまとめ、この5原則をつねに心に留めながら、よりよい商品開発・提案を行っています
バリアフリーリフォームはユニバーサルデザインの考え方を踏まえたもので、お住まいのみなさんにとって最適な「使いやすさ」、「快適さ」のある住まいを実現できます。実は、自宅の中での事故件数は高齢者、乳幼児ともに高く、「家の中にいれば安心・安全」とは言い切れないのです。
バリアフリーリフォームには税制面での優遇措置や行政の補助金を受けられることが多いため、今すぐ必要ではなくても、将来を見据えてバリアフリーリフォームをする方が増えています。リフォームを検討される際、「転ばぬ先の杖」としてバリアフリーを視野に入れておくと良いかもしれません。
そこで、ここではバリアフリーリフォームについて押さえておきたいポイントをご紹介します。

バリアフリーリフォームで、暮らしはこう変わる

バリアフリーリフォームで、暮らしはどのように変わるのでしょうか?
一番の変化は、家庭内での事故のリスクを減らせることです。リスクを減らすことにより、ご家族の心理的な負担もグッと軽くなります。実際、お住まいをバリアフリー仕様にされた方から、「こんなにもホッとできるなんて」というお声をよくいただきます。
2つ目の変化は、新しい設備を導入することで、お掃除やメンテナンスがラクになったり、室温が適温に保てるようになり、体の負担を減らせること。暮らしが快適になったおかげで、「今までよりも元気になった」という高齢者の方もいらっしゃいます。

バリアフリーリフォームのコツ -快適な生活を続けられる住まいへ-

若い世代でも妊娠中や怪我、病気のときには、自宅での何気ない動作を難しく感じるもの。ご高齢の方も年々、「これまでできたことが難しくなる」というシーンが増えていきます。バリアフリーリフォームでそのような「難しく感じる場面」を減らすことにより、体の負担を減らすことができるようになるのです。
特に備えておきたいのが、「階段」「トイレ」「浴室」。特にトイレと浴室は一人で使用する「密室」であることから、ご家族の目が届きにくいという特徴があります。段階的なリフォームを検討されている方には、こうしたスペースからバリアフリーを導入することをおすすめしています。

手すりを設置する

手すりは使う人の手の動作や背丈に合わせて取りつけます。自宅のどこに取りつければいいのか、具体的に見ていきましょう。

トイレ
ドアの開閉時に体を支える手すり」と「便座の立ち座り、座った姿勢を安定させるための手すり」があると安心です。自力でトイレに行けることは高齢の方の健康維持につながることから、優先的にリフォームしておきたい場所です。
洗面・浴室
出入り口の近く」「洗い場での移動」「洗い場での立ち座り」「浴槽への出入り」「浴槽内での立ち座り」の5つのシーンに対応することがポイントです。入浴では立ち座りの繰り返しが多く、密室という点も考慮しておくことが大切です。
居室・廊下・玄関
足元に段差が多いため、「出入り口付近」や「段差付近」に手すりがあると安心です。小さい段差は見逃しやすく、つまずきやすいのですが、目につくところに手すりがあることで、「気をつけよう」と注意を促す効果も期待できます。

段差を解消する・床材を変更する

わずかな段差につまづいて転倒する、というのは家庭内で起こりがちなケースです。手すりで対処することもできますが、可能であれば段差そのものをなくすリフォームも検討してみてください。

トイレ
出入り口の段差を解消するスロープの設置のほか、トイレをはじめ水を使うスペースは「濡れても滑りにくい」「掃除しやすい」床材であることも重要です。段差が大きい場合は「床のかさ上げ」で対処することも可能。
洗面・浴室
出入り口に段差を解消するスロープの設置のほか、浴室内の床材を滑りにくく、清掃性・保温性に優れたものに変更します。浴室と洗面の境界が見えやすくなるよう、床材の色ははっきりと差をつけるといいですね。
リビング・ダイニング・キッチン
キッチンとリビングダイニングの間に段差がある場合は、床のかさ上げや床材の変更でフラットに。水まわりは「濡れても滑りにくい」ことが大切なので、キッチンの床材を併せてリフォームするといいですね。
居室・廊下・玄関
居室や廊下との境や、出⼊⼝の段差は段差解消スロープで解消できます。⽞関は特に段差の⼤きいところ。踏み台等で段差を和らげるほか、⼿すりを設置すると安⼼です。現在の床材が「濡れても滑りにくい」ものかもぜひチェックしてみて。

温度差をなくす

冬は自宅の中でも、「温かい場所」と「寒い場所」の温度差が発生しがちです。暖かい部屋から廊下やトイレなど気温の低い場所へ移動すると、急激な温度差で失神や心筋梗塞、脳こうそくなどを発症する「ヒートショック」のリスクが高まります。リフォームのときは、家の中の温度差を少なくすることも視野に入れましょう。

トイレ
窓のあるトイレは内窓を設置して気温が下がらないようにするほか、暖房器具の設置がおすすめ。フロア全体に床暖房を取りつけるリフォームも技術的に可能ですので、ご予算や工期と併せて検討してみてください。
洗面・浴室
窓がある場合、内窓を設置するほか、壁面・床面に断熱材を入れ、洗面所と浴室の気温が下がらないよう工夫をするリフォームが人気です。加えて、洗面所や浴室に暖房器具を設置するとより安心です。
また、在来浴室の場合は、ユニットバスに変更するだけで断熱性が上がります。
リビング・ダイニング・キッチン
暖房を使っている部屋とそうでない部屋の温度差が激しいお宅の場合、建物全体の断熱性が低いことが考えられます。断熱材を入れ、フロア全体に床暖房を設置すれば、常に適温を維持できるようになります。

特に断熱に焦点を当てたリフォームのヒントもご紹介しています。特に高齢の方のいらっしゃるお住まいは「ヒートショック対策」としてご検討ください。

設備を変更する

今のお住まいの設備を変更することで、安全性や利便性が一気に向上することがあります。特に年式の古い設備の場合、この違いは大きいです。浴室やトイレのスペースを広げることが難しい場合は、省スペース設計のものに変更することで空間を有効に使えるようになり、スムーズな動作が可能になります。

トイレ
和式便器から洋式便器への変更のほか、背後に大きなタンクや手洗いのある洋式便器からタンクレスに変更し、別途コンパクトな手洗い器を設置するのがおすすめです。便器の前の空間を広げると、動作がスムーズにできるようになります。最新のものは掃除しやすく汚れがつきにくいので、お手入れもラクに。
洗面・浴室
浴槽の高さがあると、またぐときの負担が大きく転倒しやすくなるため、「またぎやすい高さの浴槽」に替えてリスクを軽減しましょう。また、洗面器を置く台や、浴槽のふちに腰をかけられるスペースを設けるのもおすすめです。ユニットバスの場合、上記の点に配慮された商品のご用意もあります。
リビング・ダイニング・キッチン
キッチンは「作業のしやすさ」「掃除のしやすさ」「安全面への配慮」「家事負担の軽減」の4つの視点からリフォームすることをおすすめしています。例えば、食器洗い機の設置で家事負担を軽減し、安全機能のついた調理器にすることで安全性を高めることができます。

ドアを交換する

高齢になると筋力が低下することから、それまでは普通にできていた動作に難しさを覚えるようになります。玄関ドアや部屋の間仕切りドアが重く、開閉を負担に感じるようになると外出がおっくうになり、自宅にこもりがちになる場合も。こうした小さなことが、心身の健康に影響する場合があるのです。軽く動かせるタイプの引き戸なら、負担を感じずに開け閉めできますよ。

間取りを変更する

ご自宅の間取りそのものを変更することで、バリアフリーにつながるケースも少なくありません。高齢の方はトイレが遠くにあるために、つい我慢してしまうことも。寝室や居間とトイレを近くにするなど日常の動線をコンパクトにすると、活動的になられる方もいらっしゃいます。

トイレ
可能であれば、寝室内や寝室の近くにトイレを配置するようにしましょう。自力でトイレに行かれることは、近年、介護予防の観点からも重視されています。「行きやすくて使いやすいトイレ」であることが、高齢者の方の健康維持につながります。
リビング・ダイニング・キッチン
洗面所や浴室同様、キッチンも家事動線がコンパクトになるよう間取りを変更すると、使いやすさが一気に増すことがあります。日々の食事の用意を自分でできることが、高齢の方の生活の質も向上させるのです。

バリアフリーリフォームのコツ -介護が必要になっても、住み続けられる住まいへ-

高齢の方が介護が必要になったとき、その生活をしっかりと支えるのはどのような住まいでしょうか?
それを満たす条件は、介護を受ける方が安心して心地良く暮らせる住まいであること、そして、介護をする方の負担が減るつくりであることです。介護が必要な方の場合、ご本人に加えて介護をする方の動作スペースを確保する必要がありますし、車いすを使う方であればその分のスペースも考慮しなくてはなりません。

トイレ
便器のかさ上げや立ち座りを補助する装置の設置、介助者や車いすのためのスペースを広げるなどのリフォームが可能です。押入れを改造して居室内にトイレを新設したり、ベッドサイドに設置できるトイレもあります。
洗面・浴室
入浴台や介助用のリフトの設置、介助者のためのスペースを広げるリフォームが可能です。洗面化粧台は足元がオープンタイプのものを選べば、車いすでも使えます。
リビング・ダイニング・キッチン
車いすでも調理できる足元がオープンになっているシンクや作業台を設置するほか、最小限の動きで調理や片づけができるコンパクトな設計のキッチンにリフォームします。
廊下・玄関
車いすのまま自宅に上がれるスロープの設置や廊下幅の変更のほか、夜間の移動しやすさを考えて人感センサーの照明にしたり、トイレ前など車いすから降りる場所に手すりを設置します。

バリアフリーリフォームの実例

バリアフリーリフォームの実例をご紹介します。あなたのリフォームの参考にご覧ください。

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