EXPO 2025では、会場内の休憩所、トイレなど計20施設を、若手建築家が設計。「トイレ2」は、約400年前に大坂城再建のために切り出されながらも使用されなかった残念石を活用。石と大屋根によって生まれる空間に、男女別トイレやオールジェンダートイレ、バリアフリートイレが配置されている。

建築概要

所在地 大阪府大阪市此花区夢洲中1-1-20 (2025年日本国際博覧会会場内)
施主 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
設計 Studio m!kke 一級建築士事務所
Studio on_site
Yurica Design and Architecture
延床面積 60.54㎡
階数 地上1階
構造 鉄骨造、一部木造
竣工年月 2025年3月

特長

建物の特徴

5年に一度世界1ヶ所のみで実施される国際的イベント「国際博覧会」が大阪市内の夢洲(ゆめしま)で開催。会場内の休憩所やトイレなど計20施設を、公募型プロポーザルにて若手建築家が設計。「トイレ2」は、約400年前に大坂城再建のために切り出されながらも使用されなかった残念石を活用。長い時間を経て自然の力と人の手によって作られた花崗岩を「いのちある存在」として建築に取り込み、石と大屋根によって生まれる空間は、自然と人の生命のつながりを感じる場となっている。石には切り出された際の人の痕跡が刻まれ、長い時間をかけて紡がれた唯一無二の生命としての力強さや温もりを感じられる。石は、万博の閉幕後、再び木津川市に戻される。

トイレの特長

利用しやすさを追求し、男女別トイレやオールジェンダートイレ、バリアフリートイレをそれぞれ異なる建物に配置。バリアフリートイレは、車いす使用者が快適に利用できる広さを確保し、オストメイトにも対応した設計。さらに、左右勝手違いで2ヶ所用意され、利用者の多様なニーズに応じた環境を提供している。また、小便器コーナーとオールジェンダートイレは建物の外側に面し、女性トイレは、視線に配慮し建物中央に配置されている。オールジェンダートイレと女性トイレの全ブースには、乳幼児連れに配慮した器具も用意。オールジェンダートイレは、異性による介助や性的マイノリティの方を含め、さまざまな利用者を想定し、快適、安全に使用できる設計となっている。

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