EXPO 2025で若手建築家が設計した、三角断面形状の「トイレ6」は、屋根の階段が休憩エリア、その下にトイレを備えている。雨が降ると屋根の傾斜に沿って水が流れ、溜まった雨水を再生水としてトイレに活用。建物中央部に配置されたオールジェンダートイレをメインとし、多様な人々の利便性にも配慮されている。

建築概要

所在地 大阪府大阪市此花区夢洲中1-1-20 (2025年日本国際博覧会会場内)
施主 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
設計 隈 翔平+エルサ・エスコベド/KUMA&ELSA
延床面積 288.98㎡
階数 地上1階
構造 木造
竣工年月 2025年3月

特長

建物の特徴

5年に一度世界1ヶ所のみで実施される国際的イベント「国際博覧会」が大阪市内の夢洲(ゆめしま)で開催。会場内の休憩所やトイレなど計20施設を、公募型プロポーザルにて若手建築家が設計。 「トイレ6」は、三角断面形状の「水」をテーマとした施設で、丘のような屋根の階段が休憩スペースとなり、その下にトイレを備えている。雨が降ると屋根の傾斜に沿って水が流れ、溜まった雨水を再生水としてトイレに活用。水が循環するそのプロセスの中に、水と人の多様な出会いをつくり、人々は水にまつわる現象を体感する。また、屋根を少し登ると、会場中央に位置する「静けさの森」を見渡せる。その視線の先には、水によって育まれた豊かな森の風景が広がっている。

トイレの特長

一方通行型の動線を採用したオールジェンダートイレを主とし、奥側に小便器スペースを設けている。バリアフリートイレ、女性トイレ、視覚障がい者優先トイレは、屋外から直接個室に出入りする構成となっている。オールジェンダートイレの防犯対策として、トイレ入口から出口までをひと目で見渡すことができ、各個室ブース以外に死角を設けない計画としている。車いす使用者やオストメイト、介助が必要な大型ベッド使用者に配慮したバリアフリートイレは、左右勝手違いで4ヶ所設置し、多様な利用者へ配慮。また、視覚障がい者配慮として、触地図案内板から最も近い位置に視覚障がい者優先トイレを設置。さらに、男女別トイレを希望する人への案内として、近辺のトイレの情報も記載している。

採用商品

掲載事例の画像や本文の無断転用はご遠慮ください。事例の内容は掲載時点での情報です。

事例(トイレ・洗面・浴室)一覧

パブリック向け商品

トイレ
 
洗面所
浴室
バリアフリー配慮商品・手すり・アクセサリー
Share
  • Facebookでシェアする

CLOSE