多様な人を招き入れる機能的な空間

大阪・関西万博 EXPOホール「シャインハット」

2025.5.23

大阪・関西万博会場全体のシンボルとなるEXPOホール「シャインハット」。機能性とデザイン性を両立させたこの空間は、あらゆる来場者に快適さと特別な時間を届ける場となり、未来へと続く希望を体現している。水まわりにおいても、大人数を収容する施設ならではの工夫が随所に感じられる機能的なレストルームとなっており、EXPO2025のメインホール・劇場にふさわしい設備・仕様を実現している。

大阪・関西万博のシンボル EXPOホール「シャインハット」

「EXPOホール」は、会場全体のシンボルとなるホール。黄金に輝く円形の大屋根と、荒々しい表情の壁面が大地から立ち上がる力強い姿は、1970(昭和45)年に開催された大阪万博における「太陽の塔」を彷彿とさせる。開会式などの式典をはじめ、多彩な大型イベントを開催。機能性とデザイン性を両立させたこの空間は、未来へと続く希望を体現している。

建物の形状にあわせて円形に配置された水まわり

客席と舞台が一体化となった円形劇場は、質感のある純白の布地で包まれ、「いのち輝く未来」を象徴する祝祭空間を創出。客席は円形舞台を囲むように階段状に配置。車いす席を含む座席数は、約1,850席。
建物の形状にあわせて円形に配置された水まわりは、多様な利用者に配慮した様々なバリエーションの個室が充実。また入口と出口が異なる一方通行方式や、状況に合わせ男女比率を調整できる可動式の間仕切り壁など、大人数を収容する施設ならではの工夫がなされている。

多様な利用者に配慮した水まわりのレイアウト

多様な利用者に配慮して、男女別トイレのほか、左右勝手違いのバリアフリートイレ、オールジェンダートイレを設置。さらに、授乳室、カームダウン・クールダウンルームを配置している。男女別トイレ内には、オストメイトに配慮してコンパクトオストメイトパックや、乳幼児連れにも配慮してベビーシート、ベビーチェアを設けた大便器ブースも用意され、バリアフリートイレの利用集中を緩和。トイレの案内図はわかりやすく、仕様がひと目でわかるピクトグラムを使用。さらに、視覚障がい者に配慮して触知図としている。男女別トイレは、入口と出口を分けつつも、入った時の場所に戻れるレイアウトを採用。

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